春爛漫
2016 年 04 月 09 日
ブログ
さくらが見事でした。潔く散る花びらが、私の住む近くの浜町公園の広場を、
桜色に埋め尽くしてます。
桜と云えば、平安時代の歌人{西行}を思い浮かべます。
眉目秀麗で、詩歌管弦に堪能で華やかだった武士が、23歳の若さで出家して
(虚空の如くなる心)に到達するまでに、数奇と云う無償の行為に命を賭けて
一首詠み上げては、一体の仏像を彫る思いで歌を作り上げていきます。
特に桜の歌を多く残してます。
いつの時代も、この季節は年齢に関係なく、何故か落ち着きません。
世の中の、循環の速さに驚きながら、追われる様にして過ごしてる日々、
ふと、振り返ってみると、急に懐かしさと、もう二度と戻れないと云う寂しさに
包まれる事があります。もしかしたら、私にとって新年を迎えるのは、正月ではなくて
今年も、健康で元気で、朝日に輝く幻想的な桜を見る事が新年なのでしょうか
どんなに年を重ねても、時代が変わっても(さくら)は変わりありません。
旅立ちのこの時季、青春の頃の思い出が鮮やかによみがえります。
花見にと
群れくる人の来るのみぞ
あたら桜の科(とが)にはありける 西行